開業前は、すごいすごいと言われていた。
が、オープン後、実際に行ってみると大したことなかった。
規模では六本木ヒルズにはとうてい及ばず、斬新さではミッドタウンに及ばない。
オフィスに入ってるテナントは、聞いたこともないインチキ臭い会社ばかり。
どうせ株式交換や、吸収分割とかで出来た会社なんだろう。
しかも、この手の最新ビルにはお約束のセキュリティがかかっていて、
訪問客はフリーに出入りできない。
国家機密とかを扱うような、高度のセキュリティが要求される会社ならまだしも、
ここのオフィスの会社程度のレベルで、セキュリティなど必要なんだろうか?
レストラン街の顔ぶれをみても、わざわざ出向くまでもないような、つまらん店ばかり。
お値段的に、庶民でも入れるような店がほとんどで(ありがたいけど)、小じんまりしてる印象。
この方針は、何らかの考えがあるのだろうか。
あと、ここにはアンダーズというホテルが入っている。
様子を覗いてみると、これまた地に足が着いてないカタチだけの、すかしたホテル。
"高級感"というカッコだけを訴求する、そういうムードが大好きなお金持ちのためのホテルだった。
あと、一般的には知られていないが、ここの物流は「ヤマト運輸」が完全に掌握している。
これは、ヤマト以外の物流会社を排除することを意味する。
具体的には、ヤマト以外の物流業者が納品する際、搬入料金を徴収されることになる。
そうなってくると、結局はその分、配送料金に上乗せされるか、
配達人の給料がそのぶん差っ引かれるか、ということになるだろう。
そういうわけで、この虎ノ門ヒルズ。
なんだか、カタチだけは立派で、中身がスカスカ。
そんな印象をうけた。