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この提言は、まやかしだと思います。
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消費税率引き上げが必要なのは認めます。
しかし、財源確保の方法はそれしかないのでしょうか?
ここんところをよく考えて欲しいです。
例えば、「高額商品付加価値税」の導入はどうでしょうか?
これは高額商品にだけ、別の税を付けるか、又は
高額商品にだけ税率をグッと高くする、というものです。
これにより、一般的に税率をアップするのと同様の効果が
十分得られるはずです。
というか、得られるように算段すれば良いのです。
「諸外国では、消費税率が15%の所もある」
これは、推進派がよく言うところです。
しかし、そのような諸外国では上記の「高額商品付加価値税」と
必ずセットで運用されています。
日本では今まで、消費税率が低かったから特にセット運用されて
きませんでしたが7~8%を超えるあたりからは、セット運用は
必須になります。
なぜなら、
「高額商品付加価値税」とセットで運用されなければ…、
実質的平等に反する結果になるからです。
人間というものは、平等に取り扱われない、ということには
非常に敏感です。
このまま「高額商品付加価値税」とセットで運用しない
+
一般的に「単に、一律15%にします」ということにする。
↓
もし、こんなことになれば、、
たとえ物分りが良い日本の健全な庶民でも
暴動を起こすのではないでしょうか?
政府税制調査会だって、そこのところは十分に分かっているはず
です。
しかし、平等の意味を自分達の都合のいい様に使っている。
彼らの使い方は、「まやかし」なのです。
だまされてはいけません。
首相の諮問機関ゆえに、政府寄りなのは分かりますが、
ここまで破廉恥なことを平気で提言するとは。
恥ずかしくないのでしょうか?
政府の圧力でかような提言しか出来なかったとして。
仮に私が委員だったとしたら、自責の念にとらわれて
今日のお昼は何も喉を通らないでしょう。
掲載写真は、ホンダ・レジェンド。
なぜコレが載っているかは、以下をお読みください。
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以下は、興味のある方だけお読みください。
日本で販売している「ホンダ・レジェンド」という車がある。
これはホンダの最高級車である。525万円。
これが中国では、高額乗用車ゆえに輸入関税が25%かけられ、消費税にあわせ、上記の高額商品に対する付加価値税に相当する増値税17%がかかることにより、販売価格は68万元となる。
日本円にして、1006万円になるそうだ。
これが中国の富裕層に大人気なのだそうだ。年間数万台売れる見込みらしい。
ちなみに、トヨタの最上級車レクサスLSは、同種の税金により、1550万円。(日本では、770万円)。これまた、ベンツ以上のステータスで超金持ちがホイホイ買うとのこと。
(car and driver誌20061126号39p.参照)
つまり、お金持ちは欲しければ「買うのである」。
いくら高くても。
ブランドとして価値があれば。
こういう方々から、まず、税金を負担していただくのが実質平等の理念にかなうという考えは、間違ってるとはいえないだろう。
お金持ちの心情は、中国も日本も変わらない。
このように、レジェンドやLS一台分で、いったい何人の庶民が救われるだろうか?
これは車だけに限らない。
洋服、バッグ、宝飾類、飲食代、宿泊代、などすべての高額商品に日本でも付加価値税が導入されれば、一般的消費税の率をアップさせる必要なんかなくなるはずなのだ。
参照記事
↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071120-00000002-yom-pol