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『華麗なる一族』(TBS系)。
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印象に残ったドラマシーンは?
『華麗なる一族』(TBS系)で、
鉄平(木村拓哉)が猟銃自殺するシーンと、
その後に鉄平が実の息子だと知った大介(北大路欣也)が
号泣するシーンで思わず涙してしまった、
という意見があるそうです。
参照記事
↓
http://feature.tv.msn.co.jp/special/special_01_03.htm
私は、残念ながらこの意見には賛成できません。
まあ、ドラマの話ですが、
主人公(キムタク)は自殺しようとしたけど、やはり思いとどまり、
北海道にでも行って、地べたにへばりつきながら
泥にまみれた生き方をする、
、という結末の方が良かった。
だって、
自分勝手すぎると思いませんか?
妻子をホッポリ出して。
自分の妻と子の、今後のことをまったく考えてない。
自分の事しか考えてないわけですから。
また、
これがキムタク以外の俳優だったら、自殺でも良かったかもしれない。
なぜなら、キムタクは「自殺が最も似合わない俳優」だ
と思うからです。
だって彼は、見てるだけでポジティブ感が伝わってくる俳優ですからね。
ドラマ中で見てても、最終回までの彼だったら、自殺はちょっと
おかしい感じがするわけなのです。
彼が演じるとそうなってしまうのです。
ケビンコスナーに、不誠実な役が似合わないように。
シルベスタスタローンに、知的な役が合わないように。
シャロンストーンに、西部劇が似合わないように。
だから、ますます自殺のシーンは泣けなかった、
というよりシラケました。
あと、シナリオにも問題があります。
自殺前に電話する。→妻が出る→「息子に代われ」と言う。
で。
「母さんのこと頼むぞ」という→息子「ハイ」という。
…。
なんでしょうか、この陳腐なシナリオは!
私は最終回前に、ドラマを見てる知人や同僚に
「キムタクは絶対に自殺しないよ」と、
自信満々で語っていたものでした。
あそこまで緻密に構成されたドラマで、それはないだろう、
と確信していたからです。
キムタクが主人公だから、原作に背いてテレビ向けには
自殺はないはず、とも思っていましたし。
しかし、あそこまで盛り上げといて。
「自殺オチ」とは。
なんというかもったいなくてしょうがないです。
あそこまででシナリオライターのエネルギーが尽きたのでしょうか。
しかも、自殺シーンがキレイに描かれすぎていたのが問題です。
もっと小汚く扱ってくれないと、青少年に少なからず良くない影響を
与えてしまったかもしれません。
「ふ~ん、チャレンジに失敗したら自殺すりゃいいのか」、と。
画像提供
↓
http://image-search.yahoo.co.jp/detail?p=%e6%9c%a8%e6%9d%91%e6%8b%93%e5%93%89&cop=&ib=2