意外と、BMWを食うかもしれない。
そう思ったのは、外観デザインが「とてもイイ」からだ。
じつは、実物を見るまでは、つまらんデザイン…。と思っていた。
でも、実車を見て、考えを変えた。
とにかくスマート、エレガンス。
最新レクサス言語のデザイン「アローヘッド」は、
これまでIS、LS、と出てきたが、、どれもイマイチだった。
これは実物を見てもやはり変わらなかった。
しかし、RXの実物はいい。控えめな品の良さがある。
「アローヘッド」はRXのためにあったのか?と穿って(うがって)みたくなるほど。
とにかく、このデザインは所有する価値がある、と思う。
しかし、残念なのは、内装だ。
これは『車の運転席』とはいえないのではないか?
確かに、とても高級感に溢れていて、リラックスムード、タップリ。
自宅の居室でもここまで立派な雰囲気にはならないだろう。
現に、展示車両に中高年の紳士が座っていたのだが、「なかなか降りてこない」。
10分以上、内装に身を委ねていた。
その気持ちは分かる。かように本当にリラックスできる内装なのだ…。
そう。
そこが問題なのだ。 |
車というのは緊張感なくして運転されたら、非常に回りが迷惑だ。
このRXの内装に浸っていたら、リラックスしすぎて事故を起こしかねない。
これはホメ言葉ではない。
ちょっとやりすぎでしょう。
BMWだって、こういう内装は作り込めるはずだ。
しかし、やらない。
それはなぜか。
彼らは、運転席とは「運転に集中する」場所だ、ということを決して忘れていないからだ。
当然のことのようだが、この当然のことを忘れたRXを評価することは出来ない。
仮に顧客が望んだとしても、自動車会社としては「やってはならないこと」だろう。
なお、RXには致命的な欠点もある。
それは「リアドア」が異常に軽いことだ。
前席のドアはレクサス。後席ドアはヴィッツ。
これはないんじゃないでしょうか。。