レッチリの新作「I'm with you」。
世間ではどう評価されてるのでしょうか。
僕は、普通のバンドの音楽にしか聞こえませんでした。
例えばこの曲。 - Monarchy of Roses.
途中まではいいのですが、サビに至る前あたりから、
「普通」のバンド、の曲になってしまいます。
今回のアルバムはそんな「普通」の作品揃い、という感想です。
普通になってしまった原因は、ベーシストにあるのかもしれません。
彼はインタビューで「南カリフォルニア大学で音楽論を学んだ」という。
今までのレッチリのベーススタイルは、勢いとノリを重視した感じで構成されており
それが独特の「レッチリ・リズム」を作り出していたと思います。
しかし、今回はそのリズムに酔える曲は一曲もありませんでした。
このまま、かつてのリズムは戻ることはないのでしょうか?
ポイントは、ギタリストのジョシュ・クリングホッファー。
全編を通して聞いてみると、ギタースタイルとノリが全盛期のレッチリとシンクロします。
タメも気持ちいいですし、ムードが「レッチリ・ムード」なのです。
この人は、かなりの「やり手」ですよ。
ですから、もっと彼をハチャメチャに起用すれば
もっと素晴らしいアルバムになったのに、、と残念に思いました。