高級セダンが2種類、日本で発表された。
発売日は、ほぼ同じ。
レクサスGSと、BMW3シリーズ。
しかし、誰がどう見たって、…選ぶべきは3の方だ。
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デザイン
GS
緻密さにかけ、大雑把。
たしかにパワー感はあって頼もしいが…「優雅さ」とは対極のイメージではある。
3
GSと比較すると、ワンランク上の「優雅さ」がある。
ただし、若干インテリっぽさが鼻につく感じはあるかも。。
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値段
「GS 250」 510万円~600万円
「328i」 570万円~586万円
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サイズ
「GS」 全長×全幅×全高=4850 × 1840 × 1455mm(FR車)
ホイールベース 2850mm
「328」 全長×全幅×全高=4625 × 1800 × 1440mm、
ホイールベース 2810mm
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エンジン
「GS 250」 2.5リッターV6(215ps/6400rpm、26.5kgm/3800rpm)
「328i」 2リッター直4DOHC直噴ターボ(245ps/5000rpm、35.6kgm/1250-4800rpm)
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燃費
「GS 250」 10.8km/リッター
「328i」 15.2km/リッター
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その他
3は、高い環境性能を誇るこのエンジンと、高効率の8段AT、アイドリングストップ機能、
ブレーキエネルギー回生システムなど、環境性能に本格的に力をいれている。
GSは、なし。6AT。
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まとめ
3からは、
クルマの将来を本気で案じている危機感のようなものが感じられる。
とにかく「緻密(ちみつ)と、知性」がキーワードか。
GS
3をジックリ総合的に見て、その後、GSを見てみる。
そうすると、モデルチェンジの必要性があったのか?と言いたいくらいの「不真面目さ」を
GSには感じる。
従来のものに、顧客の要望「トランク広く、後部座席広く、セダンっぽく」を入れただけ。
エンジン体系にしても、2.5リッター、3.5リッター、あとハイブリッド。…すべて従来モノ。
なぜこんなに不真面目なものを平気で出してくるのか?
この点をGSの主査に問いたい気持ちで一杯になった。
従来、レクサスは「環境性能に秀でている高級車」というイメージがあって、
それが日本車として、誇らしげだったように思う。
それがこの新GSと新3を見ていると、環境性能イメージでも負けてしまった。
こうなってくると、レクサスの取り柄は、なんなんだ?
もう、レクサスの将来がこの新GSで決まってしまったような感じがする。
それは「安物の高級車」という、トヨタと同じ路線である。
トヨタに、そして日本人に人材は枯渇しているのか?と、今回の新GSを見て、
とても寂しい思いがした。