Honda インサイトは売れるか?




残念ながら…、ホンダの思惑ほどには…。




売れないのではないか、と思った。




◆理由1.

小さいから。


発表会場に行って実物を見て、一番驚いたのは「小ささ」である。

隣に並んでいたフィットの方が、車高が高いせいか、大きく感じたほどだ。


だからインサイトを買って、路上でプリウスに並ばれたら。

おそらく、劣等感を覚えるだろう。

同じ「ハイブリ専用車として」貧相な感じがするからだ。



◆理由2.

安っぽいから。


外観デザインは、なかなか良くできていると思う。

しかし、ドアを開けたとき、ビックリした。

なんか…滅茶苦茶軽いし、薄っぺら。

ドアの開閉音なんか、軽自動車の方がもっとマシなくらいだ。


運転席に入って、さらにびっくり。

素人が見てもコストがかかっていないのが分かる。

「先代フィット」の半分くらいしかお金をかけてないんじゃないかな。。


これじゃあ、所有したときクルマにあまり愛着をもてないかもしれない。

というか、その前に、いざ発売したら不具合(リコール)の嵐になるのではないかな…。



◆理由3.

ハイブリを選ぶ意味があまりない。


ハイブリを買うのはなぜか。

それは、普通のクルマとはちょっと違う「先進性」を味わいたいからだろう。

それを味わうために付加価値として「高いお金を費やす」わけである。


しかし、残念ながら。

インサイトには「新しさ」や「先進性」のイメージがあまりない。

なんでだろう?

現に私は発表会場でウキウキしなかった。「NEW!」という感じがしなかった。


それは、多分、プリウスと比較してしまうからだ。コレに尽きる。


トヨタの後出しで・ほぼ同じコンセプトで・売り出したに関わらず、

トヨタと違うのは「価格が安いこと」だけだ。


価格が安い、を目指すなら。

お客さんはフィットを買うだろう。私もそうする。

フィットは車重が200キロも軽い。

だから実用燃費は、ほとんど変わらないのではないか、と思われる。


つまり、燃費とか、電気自動車の気分とか、社会のエコイメージを体現、などの

付加価値があまり感じられないのだ。

このクルマは。



…以上が、あまり売れないのではないか?と思う理由です。



【発表会会場。人はチラホラ。】
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気のせいか、人々はあまりクルマに心惹かれていないように見える。




◆おまけ

正直言って、ホンダにはハイブリ専用車を作ってもらいたくなかった。

エンジン屋としての気位があるなら、とことんエンジン技術を追求してほしかった。


VWを見てくださいよ。

1.4リッターエンジンにターボ+スーパーチャージャー、そして7速DSG開発、、など。

もう、エンジニア頑張って頑張って…応援したくなってくる。


ホンダはそういう気構えが「全くない」。F1にお金をかけすぎたのか?

そういう気構えこそが「ホンダを買ってやろう」という気を起こさせるのだ。

そういうアプローチこそが、根強いファンをつかむ事ができる。


だから、トヨタの3歩位遅れを撮ってるハイブリ制御技術なんかシカトして、

独自のアイデアを突き詰めて欲しかった。。


インサイトは、ホンダの白旗だ。

少なくとも僕にはそう見えた。


会場には子供達が大勢いた。(エキストラか?)

この子供達は、ホンダのファンにはならなかっただろう。

ホンダは将来の大事な大事な顧客を失った。そういうことだ。