日本の高級車「クラウン」。
セダンの生産を現行型で終了する、との報道が出た。
https://www.chunichi.co.jp/article/152179
残念だけど... やむをえないでしょう。
トヨタには350万円以上の高級セダンが２つある。
クラウンとカムリだ。
従来これらは別々の系列販売店で扱っていた。
それが昨今のトヨタ系列販売店の統合で、
すべての販売店がビッグセダンのクラウンとカムリを
扱えるようになった。
どちらかを減らすとなったら、
ワールドワイドに販売してるカムリを残し、クラウンを消す。
クラウンのセダン廃止の一番大きな理由は、
これしかない。
あとの理由は、
世間では「セダンが」売れなくなったから。
という理由が言われてるけど、、
違います。
クラウンは、セダンだから売れなくなったのではない。
値段が「高くなりすぎたから」売れなくなったのです。
そして「土建屋さんに好まれないデザインになったから」売れなくなったのです。
上の画像を見て欲しい。
特にデイタイムライトの、先端の処理。
なんて子供っぽいんだろう。
社会の荒波に揉まれた中高年の大人が、
400万円以上も払って、このデザインを欲しがりますか？
他にも理由はある。
日本のクラウンは土建屋さん達に代表される、
いわゆる「オラオラ系の」人達が好んで買っていた。
オラオラ系の人達は、黒のハイエースを現場用に持っている。
だから、アルファードは買わない。
バンタイプは２台も要らないから。
休みの日にゴルフに行ったり、
申請のため役所に行ったりするとき用の、
快適なビッグセダンが欲しいのだ。
でもレクサスではダメなんだ。
土建屋のおやじさんが乗るにはカッコ悪いんだ。
ダサく見える。
で、彼らはクラウンを選んでいた。
そういう気風が日本にはあったわけだ。
そう。
日本のクラウンは彼らに支えられていたのだ。
だのに！
現行クラウンは、いわゆるレクサス方面にベクトルを進めてしまった。
つまりクラウンは、お洒落な坊やになってしまった。
そんなクルマを土建屋の父さんが買いますか！？
だから売れなくなったのだ。
開発チームのトップは戦略を見誤った。
ハラキリものでしょう。
だって今回の現行クラウンでたくさんの土建屋父さん達の心は、
クラウンセダンから遠く離れていってしまったのだから。
では、次期クラウンはどうするのか。
そこで、ベンツRクラスだ。
セダンでなく、アルファードでもなく、
お洒落な坊や(レクサス)でもないとしたら、、
ベンツRクラスのような出で立ちの車なんかどうだろう？
「乗用車に求められるすべての要素を極めて高い次元で融合させた」
「スタイリッシュで大柄なボディ」
これこそが次期クラウンに求められる要素。
これを「クラウン」で出したら
絶 対 売 れ る ！
現に。
僕の尊敬する土建屋さんの社長は
先代クラウンに乗っていたが、
現行型クラウンはカッコ悪いと、
MAZDAのCX8を買った。
他にも近所の土建屋さんの所有車が、
ゼロクラウンからCX8になった。
このように土建屋父さん達に人気のCX8。
ベンツ版ではRクラスである。
このコンセプトを頂かない手はありませんぞ。
だから、トヨタ版として次期クラウンRクラスに。
どうでしょうか。
ネームバリューでマツダの100倍は売れるはず。
セダン終了は寂しいですが、
クラウンがRクラスになれるなら
トヨタの歴史ある「ビッグネーム」は残りうる。
クラウンの名前はトヨタだけのものではない。
日本人そのものである。
クラウンの歴史は続く！
そうなることを期待してます。
